花嫁タクシーってどんなタクシー?
花嫁は、「寿」マークの施された花嫁タクシーに乗ります。花嫁タクシーは天井部分が大きく開き、綿帽子や角隠しをつけた白無垢姿のままで、あるいは、ウエディングドレスを着たままでご乗車頂けるハレの日の専用車です。
おめでたい「寿」マークがついているワケ
なぜ、花嫁タクシーには「寿」マークが施されているか、ご存じですか?それは、対向車に「この車には花嫁が乗っています」ということを知らせるためです。花嫁の乗った車は、絶対に後戻りをしてはなりません。後戻りは、花嫁の『出戻り』を連想させ、縁起がよくないからです。そこで、花嫁の乗った車の進行を優先させてもらえるように対向車に知らす必要があるのです。
昔は、「寿」マークがタクシーに施されていない頃は、対向車に行く手を優先させてもらうために、同乗者(大抵は花嫁の母親)が、ご祝儀袋を対向車に渡していました。
ココが違う花嫁タクシー
和装の花嫁さん、着ているのは一番上に見える打掛だけではありません。
一番上に着る打掛、その下には肌襦袢・長襦袢・掛下と沢山重ね着しています。
ただでさえあまり慣れない和装。少し動くのも大変。
そこにさらに頭にはかんざしをつけた約800gのかつらを被っています。
白無垢にかつら・かんざしをつけた花嫁様。
その晴れの姿で、日常運転や乗車している一般車両に乗るご自身、イメージできますか?
「頭から乗る?でも、頭傾けるとかつら落ちそう…」
「じゃあ足から乗る?いや、足上がんないし…」
「お尻から…あれ、うまくかがめないし、かつら天井にぶつけそう…」などなど…
どう考えてもうまく乗る姿が想像できないですし、そこに四苦八苦、
一生懸命乗車しようとしている姿も何だかかなり見栄えが悪い…
特に自宅着付をされる方は沢山の方に見守られながらの出発です。
だからこそ、この観音開きの構造なのです。天井が開くことで花嫁さんが頭を傾けたり、かがんだりしなくてもスムーズに乗り降り出来るようにしっかり考えだされています。
もちろんかつらでは無く、洋髪でのぞまれる新婦様にも花嫁タクシーにご乗車頂いてますよ!
そうは言ってもやっぱり花嫁様は大変なので
乗り降りする際は美容の先生がしっかりサポートいたしますよ♪挙式のみのサポートで、神社でお支度をして頂く場合は、花嫁タクシーは特に不要ですが、
「せっかく和装で結婚式を挙げるから記念に花嫁タクシーに乗りたい!」とサロンでお支度をして、サロンから神社まで花嫁タクシーで移動される方もいらっしゃいます♪
新郎も乗れる!?
「『花嫁』タクシーっていう名前だから俺は乗れないの?」と
疑問をお持ちの新郎様、ご安心ください。新郎様にもご乗車いただけますよ!
新郎新婦お二人で幸せなお二人を乗せるタクシー、それが「花嫁タクシー」なのです。