石川県では披露宴に招待されていな方に向けて、独特な風習があり
普通のテーブル席に加えて「オードブル席」を用意するところがあります。
オードブル席って?
「オードブル席」とは結婚式の二次会のような大皿料理が並んだテーブル席です。
ゲストがシェアしながら料理を取り分けます。
もちろん普通のコース料理が振舞われるテーブル席もあるのですが、披露宴会場の下手の方にオードブル席が設けられる事が多く、同じ披露宴会場の中に2種類の席が混在することもあります。
オードブル席には、地元の青年団や職場の同期、スポーツ仲間などを呼び、披露宴とまではいかないまでも二次会以上のような感覚です。
招待状までは出さなくとも「よかったら来てね」という感覚で招待者を誘います。
ですので、ご祝儀もなく引き出物ありません。席も決まっていません。
仲間意識を大切にする風習
石川県でも得に加賀や小松に多い習慣です。この地域の農村部は昔から青年団活動が盛んで、とくに幕末などは、若い衆で海防警備に当たり結束力が強い地域なのです。
昔は結婚式は家で3日間かけて行い、そのうちの1日は青年団が呼ばれる日でありましたが、今のようなオードブルスタイルが取り入れられるようになりました。この地域は披露宴には参加しなくても、式だけ見学する人も多く「来てくれてありがとう」とその方たちに向けての絆を大事にする素敵な風習です。
披露宴会場とは別にしたい
最近ではウェルカムパーティーをする結婚式場が多くなってきましたよね。
昔は結婚式を挙げる場所として、総合結婚式場やホテルで1日に何件も結婚式が挙げられていました。
式場もウェルカムスペースを作ることが難しかったようですが、現在ではゲストハウスやレストランなど、1日に1組から2組の結婚式を挙げる式場で、時間や会場スペースをゆったりと過ごすことが出来るようになりました。
同じ披露宴会場で別の料理や席を用意するのを悩む方は、ウェルカムパーティーに招待するのもいいですね♪