母から娘へ・・紅差しの儀

挙式にむかう娘にお母さんがする最後のお支度・・・。

洋装では花嫁を邪悪なものから守るベールを下ろす「ベールダウン」の儀式が親子の絆を演出する感動の儀式になります。

ドレス姿の花嫁の娘も、和装姿の花嫁の娘も大切に育てた娘も、身にまとうものがどんなものであれ、嫁ぐ前は「幸せになって欲しい」と送り出す思いはお母さんにとって感無量でしょう。

そしてその思いを受け止める花嫁も胸が熱くなると思います。そんな思いを形にできる儀式が和婚スタイルにもあります。

ベールダウンと同じお母さんからの思い、日本伝統の着物姿でも受け止めてみませんか?

花嫁支度の仕上げにお母さんにその小物たちを身につけてもらう演出

お母様にお支度を手伝ってもらうと感慨深いものになります。母と娘の貴重なシーンです。写真に撮っておかれると一生の思い出になるでしょう。

お母さんはひとつひとつの身支度に「おめでとう。幸せになってね」を願うにちがいありません。

その中の一つ“紅差しの儀”

花嫁のお母さんが花嫁姿になった娘に幸せになるように願いをこめ、紅をさしてもらう儀式です。

「紅引きの儀」「嫁ぎの紅」といった呼び名もあるようです。

お母さんに口紅をぬってもらうこと・・・。

幼い頃、お化粧がしてみたくてお母さんの口紅をこそっと塗ってみた。

小さな手で塗る初めての口紅は上手に塗れなくて口のまわりにたくさんはみ出した。

それを見つけたお母さん、怒るのかと思ったら、笑いながらはみ出した口紅を拭いてきれいに塗り直してくれた幼い頃の思い出・・・・。

花嫁衣装を身にまとった日、口紅も自分できれいにひけるのにあの頃のようにお母さんに紅を入れてもらう・・・。

紅差しの儀では幼い頃を思い出しそうですね。

 

和装での挙式、または披露宴での和装お色直しのシーンにぜひ取り入れてみては?