石川の伝統工芸「水引」

北陸は全国に比べて結納をする家が多いことは以前の記事でご紹介させ頂きましたね。
その理由の一つが、結納やお祝いの品では欠かせない装飾品「水引」が石川県の伝統工芸の一つだからとも言われています。
結婚の時に一度は考える「日本の伝統文化」を知ることで「日本人らしさ」を考え、結婚への思いを家族で見つめ直してみませんか?

 

水引とは?

水引の起源は飛鳥時代までさかのぼります。来日した中国王朝(随)の使者の贈答品に紅白の麻ひもが結ばれており、その後、宮中への献上品にも紅白の麻ひもを結ぶようになり、やがて庶民にも広まって日本文化として定着したといわれています。
現在の水引は和紙をこより状にしたものが使用され、よりが緩まないよう水糊を引いて固めています。この紐の作り方が水引の語源です。

 

水引の意味って?

水引は未開封であるという封印の意味や魔除けの意味で、人と人を結び付けるという意味あいがあり、水引結びは引けば引くほど強く結ばれます。
いわゆる日本の贈答ラッピングである水引は、西洋のラッピングやリボンのように解く事を前提としたものとは意味合いが異なります。

金沢の水引「加賀水引」

大正5年(1916年)頃、金沢市の津田水引折型の創始者、津田左右吉がそれまでは平面的であった水引結びから立体的な鶴亀松竹梅や鎧具足などの水引細工を創作したのが始まりとされる。その津田流水引独自の作風を加賀水引として確立させ金沢市の希少伝統工芸として定着している。水引細工は結納や金封に飾るようになり一般的に認知されるようになった。 昭和時代になると、水引の結び方もさまざまな結び方が開発され金封、結納品、水引細工の生産が増えました。

 

石川県は伝統工芸を大変大切にしている土地、結納の機会にあらためて手にとってみて石川県の誇る伝統工芸を見直してみるのもいいですね。